基礎体温表の記し方

体温を測る
朝目が覚めたら、そのままで測って下さい。起きあがったり、朝食をしたりすると体温が上がってしまうので、目覚めたらすぐにはかることがポイントです。
婦人体温計を舌の下に入れ、口を閉じて説明の時間測ります。

基礎体温表に記入する
月経周期
 月経開始日を1日目として記入します。
くすり くすりを服用した場合 ○ を記入します。服用していない場合は × はつけず空欄のままにしておいて下さい。
体温  点で記入し前の点と結びます。測っていない日はとばしても大丈夫です。
出血量 出血のあった日に記入します。多い+++普通++少ない+ごくわずか±
備考 下痢や風邪、不眠や服用した薬の名前、病院に受診したなどの記入をします。

(記入例)

基礎体温表のみかた

[低温期と高温期] 成人女性の基礎体温は、月経が始まってから2週間ほど低温期があり、その後、次の月経まで2週間ほど高温期が続きますこの低温期から高温期への移行の時期に、排卵がおこります。

排卵前は卵胞ホルモン(エストロゲン)が多く分泌されますが、排卵後は黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されます。

黄体ホルモンには体温を上げる働きがあるため、排卵とともに基礎体温が上昇するというわけです。

基礎体温が低温期と高温期の2相に分かれているということは、女性ホルモンが正常に分泌され、きちんと排卵している証拠です。(但し例外もありますLUF)

[排卵日] 低温期から高温期に移る時期に排卵が起こるのが一般的です。 基礎体温のみでは排卵日はだいたいわかりますが、正確に特定することはできません。
[月経期] 月経は黄体ホルモンの分泌が急激に減少することによって起こります。 高温期が続いたあと、体温が下がり始めたら、そろそろ月経が始まるというサインです。体温が下がってきたということは、体温を上げる黄体ホルモンが低下してきていることをしめすためです。人によっては、月経が始まってから下がることもあります。
基礎体温のチェックポイント
1.月経が始まる頃に低温期が始まる。
2.低温期と高温期がある。
3.高温期が10日以上続く。 基礎体温のパターンは個人差があり、体調などによっても変わることがあります。 正常とは違うパターンはこちらを参照

基礎体温表の活用法
基礎体温を測れば、排卵日をだいたい予測することが可能です。そのため、妊娠しやすい時期、妊娠しにくい時期がわかります。

妊娠しやすい時期
高温になる直前、つまり排卵日の頃に性交をすれば、妊娠する可能性が高くなります。

妊娠しにくい時期
理論的に卵子の寿命から高温期になって4日目くらいから月経までの間は妊娠しない可能性が高い期間ということになります。
しかし、体調やストレスなどによって排卵日が体温の変化とずれることもあります。妊娠したくな いのであれば、常に避妊することが必要です。

(正常とは違うパターン)高温期が長い 場合
(正常とは違うパターン)高温期がない 場合
(正常とは違うパターン)高温期が短い 場合