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反復着床不全 RIF(Repeated Implantation Failure)
体外受精において、40歳未満の方が良好な受精卵(胚)を4回以上移植した場合、80%以上の方が妊娠するといわれている。よって、良好な胚を4個以上かつ3回以上移植しても妊娠しない場合を「反復着床不全:repeated implantation failure:RIF」という。
Coughlan C, et al: RBM online 2014: 28: 14-38
着床不全の原因、対策
着床不全の原因
① 受精卵側の問題
→ 着床前遺伝子診断(学会の検査許可必要)
② 子宮内の環境の問題
→ 粘膜下筋腫、子宮内膜ポリープ、中隔子宮(子宮鏡、超音波検査)、
→ 慢性子宮内膜炎など:EMMA、ALICE
③ 受精卵を受け入れる免疫寛容の異常
→ 免疫検査(採血で、Th1/Th2 細胞、ビタミンD)
④ 移植内膜の日付のズレ:ERA
⑤ 不育症、内膜が薄い
慢性子宮内膜炎
Th1/Th2(免疫寛容の異常)
EMMA、ALICE(慢性子宮内膜炎)
ERA 子宮内膜着床能検査
ERA (Endometrial Receptivity Analysis)