大川産婦人科病院常用薬品集2021/06
大川産婦人科薬品 内服①
抗菌剤 解熱/鎮痛/消炎剤 抗ヒスタミン剤 ホルモン剤 他のホルモン剤
大川産婦人科薬品 内服 ②
子宮内膜症治療剤
子宮内膜症治療剤 「ディナゲスト錠 0.5mg」持田 (ジエノゲスト錠0.5mg「モチダ」持田)
生理初日から2~5日目に開始します。ふつう、1日2回朝夕に、月経困難症では1回に錠0.5mgを1錠、子宮内膜症または子宮腺筋症の場合は1回に錠1mgを1錠服用します。
独国バイエル・シエーリング・ファーマ 持田製薬 プロゲステロン受容体に対する選択的なアゴニスト作用を示
し、卵巣機能抑制及び子宮内膜細胞の増殖抑制
特徴 黄体ホルモン系の新しいタイプの子宮内膜症治療薬です。黄体ホルモン(プロゲステロン)の受容体に選
択的に作用し効果を発揮します。偽閉経療法をおこなう従来からの薬と比べ、作用がおだやかで比較的副作用
が少なく、長期使用(1年)においても有効性と安全性が示されています。
類似薬のダナゾール(ボンゾール)で問題となる強い男性ホルモン様作用や血栓症の副作用は認められませ
ん。また、女性ホルモンを必要以上に下げないことから、更年期様の症状が起こりにくく、骨を弱めることもない
ようです。 副作用 一番多いのは生理以外の不正出血です。程度はまちまちですが、多くの人にみられます。出血量が
多く持続日数が長い場合は、早めにそのことを医師に伝えてください。飲み始めの吐き気は、徐々に慣れて数
日で治ると思います。
そのほか、更年期のような症状がでることがあります。ほてりや頭痛、発汗、肩こり、めまい、イライラ、気分の落
ち込み、不眠などです。危険な副作用ではありませんが、つらいときは医師とよく相談してみましょう。
不正出血 ほてり、頭痛、発汗、肩こり、めまい イライラ、気分の落ち込み、不安、不眠 吐き気、胃の不
快感、腹痛 乳房緊満感、乳房痛
2008年1月21日 黄体ホルモン(プロゲステロン)製剤です。
黄体ホルモンの排卵抑制効果を有するため、卵胞発育が抑制され、低エストロゲンの状態が持続し、エストロ
ゲンによる内膜症増殖を阻害し、ひいては内膜症の治療効果をもたらす治療薬です。投薬期間の期限
はありません。
排卵抑制効果のため、月経は来なくなります。理論的には妊娠はしないと考えられ、妊娠を希望されている方
には向かない、または妊娠を考えるときに服用を中止しますが、OCのような避妊目的の薬剤でないため、妊娠
を望まない場合、避妊は必要とされています。
副作用は無排卵性周期となるため、不正出血が一番大きな自覚症状だと思います。
服用を開始して、月を追うごとに不正出血の頻度、出血量は減少しますが、1年近くになっても、半数近くの方に
出血が残ることがあるそうです。