大分市で無痛分娩をご検討の方へ。

当院では麻酔科専門医と産婦人科専門医が連携し、硬膜外麻酔を中心とした無痛分娩を安全管理体制のもとで行っています。
本ページでは、医療体制・麻酔方法・リスク・費用・よくあるご質問について解説しています。

無痛分娩とは

無痛分娩は、硬膜外麻酔を用いて陣痛の痛みを軽減する分娩方法です。

背中の硬膜外腔に細いカテーテルを留置し、分娩進行に応じて麻酔薬を持続投与します。

✔ 意識は保たれます
✔ 赤ちゃんの誕生を感じられます
✔ 痛みを医学的にコントロールします

当院の無痛分娩の特徴

専門医による安全管理体制

麻酔科専門医・産婦人科専門医が連携し、分娩状況を常時評価しながら管理します。

緊急帝王切開への迅速対応

必要時には速やかに帝王切開へ移行できる体制を整えています。

高次医療機関との連携

大分大学病院・大分県立病院・別府医療センターと連携しています。

当院の医療体制◎常勤医師 7名 ◎非常勤医師 1名
◎主な専門資格・担当医 (2026年時点) 麻酔科専門医(1) 、麻酔標榜医(3) 、産婦人科専門医(7) 、外科専門医(1) 、小児外科専門医(1)、医学博士(7) 、臨床教授(2) 、産婦人科指導医(4) 、臨床修練指導医(1) 、周産期新生児医学会母体胎児専門医(2) 、生殖医療専門医(1) 、産婦人科遺伝診療認定(周産期) (2) 、産婦人科乳腺医学会認定医(1) 、乳がん超音波判定医(2) 、女性医学専門医(1) 、抗加齢専門医(1)
高次施設との連携•大分大学病院 •大分県立病院 •別府医療センター

当院の分娩実績

編集中

麻酔方法について

硬膜外麻酔

硬膜外麻酔は、背中から細い管(カテーテル)を入れ、麻酔のお薬を使って陣痛の痛みをやわらげる方法です。
意識は保たれたまま、赤ちゃんの誕生を感じながら出産に臨むことができます。

CSEA(脊髄くも膜下麻酔併用)

脊髄くも膜下麻酔で比較的早く痛みをやわらげ、続いて硬膜外麻酔で鎮痛を調整する方法です。
分娩の進行が早い場合や、早めの鎮痛が必要な場合に選択することがあります。

麻酔処置の追加 (仙骨硬膜外麻酔・陰部神経ブロック・局所麻酔)

お産の痛みの感じ方には個人差があり、分娩の進行に伴って痛みの強さや感じる部位が変化することがあります。
そのため、必要に応じて追加の鎮痛処置を行い、できるだけ負担を少なくできるよう対応します。

仙骨硬膜外麻酔

分娩の進行に伴って会陰部など下の方の痛みが強くなる場合に行うことがあります。
痛みの部位や状態に応じて、鎮痛を補う方法です。

陰部神経ブロック

赤ちゃんが出てくる際の会陰部の痛みをやわらげるために行うことがあります。
分娩の終盤に必要に応じて追加します。

局所麻酔

会陰切開や縫合などの処置を行う際に、痛みをやわらげるために使用します。
必要に応じて追加し、できるだけ負担を少なくできるよう対応します。

無痛分娩のメリットと副作用

メリット:陣痛の痛みを軽減・落ち着いた出産・産後回復が早い、体力が温存できる・緊急手術時に迅速に移行

稀にみられる合併症

硬膜穿刺後頭痛
硬膜外麻酔・脊髄麻酔の影響で頭痛が起こることがあります。多くは安静や鎮痛薬で改善します。

アレルギー反応
局所麻酔薬などに対するアレルギーが起こることがあります。

極めて稀な合併症

局所麻酔中毒
麻酔カテーテルが血管内に迷入したり、麻酔薬の血中濃度が高くなるとおこります。
慎重な麻酔操作をおこない、その後も異常がないか確認するために観察し早期発見に努めます(1/10000)

全脊髄くも膜下麻酔
麻酔薬が脊髄くも膜下腔に入ることで起こる可能性があります。
慎重な麻酔操作と経過中に低血圧や足の麻痺がないかなどの異常の有無を常に観察しています(1/15000)

硬膜外血腫・硬膜外膿瘍
カテーテル周囲に血液や膿がたまることで神経を圧迫することがあります。(1/1000000)

神経障害
麻酔の影響だけではなく、お産の姿勢や赤ちゃんの頭が骨盤の神経を圧迫するなどして起こります。(1/150000)

無痛分娩までの流れ

妊娠中期

無痛分娩講座受講(教室受講が難しい場合は麻酔外来を受診して頂きます)

妊娠35週まで

麻酔術前検査(無痛分娩希望者に外来で案内致します)

妊娠37週以降

毎週妊婦検診を受診時に内診所見や妊娠経過から計画分娩の日程を立てていきます。

費用について

無痛分娩加算:80,000円

無痛分娩をご希望の方へ

外来でお申し出ください。

よくあるご質問

無痛分娩は痛みが完全になくなりますか?

無痛分娩では、硬膜外麻酔によって陣痛の痛みを大きく軽減することができます。
ただし「完全に無感覚になる」ことを目的としているわけではなく、分娩の進行を感じながら出産できる程度の感覚は残ることがあります。

目安としては、痛みが10点満点で10点のものを、2~3点程度まで軽減するイメージです。

赤ちゃんへの影響はありますか?

硬膜外麻酔は背中の硬膜外腔という場所に局所麻酔薬を投与する方法であり、母体の局所に作用する麻酔です。
一般的に赤ちゃんへの直接的な影響は少ないとされています。
分娩中は胎児心拍モニターで赤ちゃんの状態を継続的に確認します。

無痛分娩は安全ですか?

硬膜外麻酔は世界的に広く行われている麻酔方法で、適切な管理のもとでは安全性の高い方法とされています。

当院では麻酔科専門医・麻酔標榜医と産婦人科専門医が連携し、安全管理体制のもと無痛分娩を行っています。

無痛分娩で帝王切開が増えますか?

無痛分娩そのものが帝王切開率を大きく増やすという明確な証拠はありません。

ただし麻酔の影響で分娩第2期(いきむ時間)がやや長くなることがあり、吸引分娩などの補助分娩の頻度がやや増える可能性があります。

麻酔はいつ入れますか?

一般的には陣痛が始まり、子宮口がある程度開いてきた段階で麻酔を開始します。
分娩の進行状況や母体の状態を確認し、痛みをすぐにとってほしい。ある程度陣発も頑張りたい等のご希望を聞きながら人それぞれに合わせて麻酔開始を判断します


途中から無痛分娩にすることはできますか?

基本的に術前検査、無痛分娩の説明(無痛分娩教室や麻酔外来)を受けていただき、医学的に問題なければ対応しております。

無痛分娩にご興味のある方は、まずは外来医師にご相談ください

麻酔が効きにくいことはありますか?

麻酔の効き方には個人差があり、まれに痛みが十分に和らがないことがあります。

その場合は、
・麻酔薬の調節
・体位の調整
・硬膜外カテーテルの位置調整

などを行いながら、痛みが和らぐよう調整していきます。

それでも十分な鎮痛が得られない場合には、状況に応じて

脊髄くも膜下麻酔、仙骨硬膜外麻酔、陰部神経ブロック

などを追加することで、痛みを和らげる対応を行います。

その時の状態に合わせて適切に対応しますのでご安心ください。

無痛分娩ができない人はいますか?

以下のような場合には無痛分娩が行えないことがあります。

  • 出血傾向がある場合
  • 局所感染がある場合
  • 一部の神経疾患
  • 脊椎の変形
  • 肥満(BMI35以上、肥満のある方は適時診察し、個別に判断させて頂きます)
  • 麻酔科医が安全でないと判断した場合

詳しくは外来で個別に評価します。

発熱することはありますか?

無痛分娩では分娩中に軽度の発熱がみられることがあります。
必要に応じて母体と赤ちゃんの状態を確認しながら対応します。

無痛分娩でいきめなくなることはありますか?

麻酔の影響でいきむ感覚が弱くなることがあります。

その場合でも、医療スタッフが分娩のタイミングをサポートしながら出産を進めていきます。

無痛分娩は夜間や休日でも対応していますか?

当院では原則として計画無痛分娩を実施しています。
陣発や破水で来院された場合には、状況に応じて24時間対応しています。

ただし、夜間・休日などで分娩や緊急手術が重なっている場合には、安全管理上の理由から無痛分娩を実施できない場合があります。

無痛分娩の費用はいくらですか?

無痛分娩加算として80,000円が分娩費用に追加されます。

麻酔の合併症はありますか?

硬膜外麻酔では以下のような合併症が報告されています。

  • 血圧低下
  • 発熱
  • 頭痛
  • 硬膜外血腫(極めて稀) 他、副作用項目をご参照ください

当院では母体の状態を継続的に監視し、安全管理を行っています。

出産後に腰痛は残りますか?

無痛分娩によって慢性的な腰痛が増えるという明確な証拠はありません。
一時的な違和感が出ることがありますが、多くは自然に改善します。

里帰り出産でも無痛分娩はできますか?

里帰り分娩の場合でも、無痛分娩を希望することが可能です。

詳しいスケジュールについては、外来でご相談ください。


患者さまの声について

無痛分娩を経験された方の感想を、掲載に同意いただいた範囲で当院Instagramにてご紹介しています。

Instagramでは、
「落ち着いて出産に臨めた」
「安心して赤ちゃんの誕生を迎えられた」
といった感想をご紹介しています。
詳しくはInstagramをご覧ください。

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